桜舞い散る夢綴り
｢土方の野郎は使い物にならないと思うので、そこに隠れてる人達は出てきてください。｣


俺が道場の入り口を見つめながら声をかける。

すると、いかにもこの集団にいるのが分からないくらいに穏やかで優しそうな人と、仲の良さそうな三人組が入って来た。

｢いつから知っていたんだい？｣

｢……そうですね。少なくともあなたは試合の始めから、そこの三人組は後十人ほど相手がいた頃ですかね？｣


優しそうな人が聞いて来た質問の答えを言えば、隠れていた四人は気配を消して隠れていたのだろうか少し驚いていた。


｢つかそこの四人の誰でもいいんで、土方の代わりに審判を頼めますか？土方の野郎は使えないので。｣


｢永倉さんが審判をしてもらえますか？｣

沖田さんが指名したのは永倉と言われた青年で、短髪の活発なイメージがある人だった。


｢俺!?｣

｢早くしてくれないかな？こっちは終わらせたいんだけど。｣


黒い笑みを浮かべて言ってやった。

｢はいぃぃぃいいい！｣


俺は木刀を新しいのに変えて、沖田さんと向き合った。


｢それでは、始め!!｣











その一言で、俺と新選組の剣豪沖田総司との試合が始まった。






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