桜舞い散る夢綴り
「……………うわ。」


俺は土方の姿を見てさらに気分が悪くなる。


「どうしましたか?風宮君。」

「……………沖田さんに、引っ張られて、つかんでたのが、後ろ襟で……苦しいのと、気分が悪いなっ、だけです。」


もう息が途切れ途切れだよ。


「軟弱なんだなお前。」

土方の野郎が鼻で笑いながら言いやがったので、
ドスッ!!

「ぐっ!」

「安心しろ……。土方、の糞野郎ごとき、なら潰せる……。」


土方の鳩尾に七割くらいだが、おもいっきり殴ってやった。
案の定、土方は相当痛かったらしくその場にうずくまる。


「「「すげぇ。」」」

「おやおや。」

「アハハハハハハハ!」


そんな土方を見て、それぞれ反応は様々だ。


馬鹿面した三人は驚いているし、眼鏡をかけた優男みたいな人は苦笑していて、沖田さんは大爆笑。


四人はともかく、沖田さんはどれだけ土方をバカにしてんだろうと感じた。


「そういや、沖田さん。この人達、は誰、ですか?」

俺がそう聞いたら、


「近藤さーん!!入りますよお〜?」

そう言って襖を開け放った。


俺の問いは、スルーするのか。

少し悲しくなった。
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