桜舞い散る夢綴り
「土方、テメェは俺に隊士達五十人ほど相手をさせた上に沖田さんとやり合い、なおかつ勝った俺を弱いとぬかすか?」


殺気をさらにだしながら言葉を続ける。


「どんだけ人を馬鹿にすれば気が済む?実力を目の当たりにしてもまだ俺を弱いというのか?
テメェは俺みたいな入隊希望者が出ても同じ事を繰り返すのか。」

座っていた土方の胸ぐらを掴み、ドスの利いた声で言う。


「人の外見しか見ねぇやつは、弱い証拠何だよ。簡単に言やあなテメェは






てめぇらで取り締まってる浪士共と一緒なんだよ。このカスが。」


最後はかなりの殺気を込めた上に一番低い声で言ってやった。

殺気が強かったせいか、土方は勿論沖田さんや近藤さん、他の人達も苦しそうです。


それを見た俺は土方を掴んでいた手を離し殺気を緩めた。


「今度同じ事ほざいて見ろ。次は容赦しねえ。」


俺は土方にそう吐き捨てて沖田さんの隣に座った。


「……いくつに見えたのかは知らんが俺は十六だ、馬鹿方。」


俺が年齢を暴露すると、その場にいる全員が驚いていた。



………何故そんな驚くんだ?






< 27 / 38 >

この作品をシェア

pagetop