桜舞い散る夢綴り
その後、沖田さんにより即拉致されそうになったがその前に逃げた。


あんな思い(引きずられる)のはごめんだったし、あそこに居たくなかったしな。


そして今、俺は屋根の上で大の字になって寝っ転がっている。


「成り行きとは言え、入隊か……………。」


正直に面倒くせぇのと、相手の実力を見ずに人を見下す奴が居るのは今も昔も変わらんな。


「なあ、おたくの副長てさ人の見た目で実力を判断する糞野郎だったんだね。たいしたことないな。」


そう言った瞬間、俺の頭目掛けてクナイが飛んできたから、人差し指と中指で挟んで止めた。


「危ないんだけど?てか、監察対象である俺を報告無しに殺していーの?」


上半身だけ起こすと同時に、クナイ来た方向とは逆の方に投げ返す。


クナイを弾く音がしてそちらを向くと、少し埃まみれになった黒い忍び衣装?を着て覆面で顔を隠した男が立っていた。




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