桜舞い散る夢綴り
見事に黒尽くしな上、暫く屋根裏にいたのかかなり埃まみれで汚い男を見る。
「んで、俺が土方のクソヤローの部屋に入った時から監視して何かおわかりになられましたぁ?」
監視しているくせに殺気ただ漏れのお馬鹿さん?
俺が問いかけるとそいつはわかってはいたのか、さほど驚いてはいなかったけど眉間にシワを寄せて俺を睨んでいた。
「気配の消し方は、うまいけど殺気を出したらせっかくの監視が台無しになるから。
監視するなら、冷静になんなきゃ駄目だろ?たかがあれくらいの事で殺気出してバレんだったら、
お前、死ぬぞ。」
………実際に、死んだ奴知ってるしな俺。