桜舞い散る夢綴り
何故俺が呼ばれたのかと言うと、配属が決まったかららしい。
「………は?」
「だから、お前は俺の小姓兼三番隊所属にする。」
「………俺、嫌いなあんたの身の回りの世話とかしたくないんだけど。それに、監視なら天井裏で殺気出してる人ので充分だろ?」
これ以上監視されんのは嫌だよ俺?
「……お前、いつから気づいてた。」
「昨日、沖田さんがここにつれてきてから。初めはなんとなくだが、移動する際に聞こえた木が少しきしむ音と微かに気配がもれてたし、決定的だったのが昨日俺が土方を小馬鹿にした時殺気が飛んできたからな。」
そろそろ降りてこいという意味を込めて、昨日拝借したままのクナイを俺の真上の天井目掛けて投げる。
俺がクナイを出した事に土方が驚いていたが、その場から少しずれて降りて来るであろう人物を待つ。
すると昨日同様黒の覆面をした黒尽くし野郎が降りてきた。
「はい、あんたは向こうだろ?とっとと行け。」
黒尽くし野郎を土方の方に蹴り飛ばし、俺は2人の正面に座る。
「んで、他にも聞きたい事があるんだろ?早くしてくれや。俺、この後沖田さんと稽古しなきゃならんから。」
配属のために呼び出したのは建て前で、ここからが本題ってとこか。