桜舞い散る夢綴り
沖田さんの突然の登場により、土方の野郎から無事逃げることが出来ましたよ。
でも、さすがにこれからどうすっかな?
そんな事を考えながら歩いていると、玄関あたりに人が立っていた。
「ありゃあ、誰だ?」
やけに偉そうな中年おやじが、何人か人を引き連れて屯所の中に入って来た。
「芹沢局長のお帰りだぞー!!」
取り巻きの1人かそう叫ぶとその近くにいた平隊士達が慌てて幹部の人を呼びに言ったりと騒がしくなった。
俺は極力関わりたく無いため、屋根の上へと上がる。
その際に、芹沢局長らしき中年おやじと目があったのは気のせいだと思いたい。
「………とりあえず、様子見ってとこか。」
屋根から屋根裏に移動して上から気配を消し、芹沢と呼ばれた人物をつけていく事にした。