断髪式

「…切れよ、髪。こーゆーとき、邪魔だし」


答えさせる間もなく、ミィの口を食べる。

言いたいことがあるなら、俺の喉に吐き出せばいい。


赤く染まった白い頬に、血管を巡る血が波打つのを感じた。

あーあ。自分が高校生の時は、こんなこと想像もしなかったのに。

いい大人んなって、ずいぶん年下の女子高生を、手荒に組み敷くなんて。悪い大人んなったね、俺。


「ん……豪、くん…っや…っ、」


いつもはすぐ大人しくなるくせに、今日に限ってミィがちょっと抵抗するから。

イラついて、手首を握る力を強めた。そんで無理やり引き起こす。

訳が分かっていない、という顔のミィ。イラつく。だからよけいに、欲が増す。


「ミィ、あーん」


真っ直ぐなままの瞳。

わかんないの?と優しい笑みで諭す。


「…嘗めろっつってんの」


ああやばい。今日は死ぬほど虐めてやりたい気分だ。


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