sleepy princess and arouse prince
一冊の残酷な物語
誰だって眠りにつく日は必ず来る。
運命は変えることなどけして出来ないから。
最愛だった娘をなくした気持ちは誰にぶつければいいの?
静かな長い廊下。
床には縦長の赤い絨毯。
歩く度、ずらっと並ぶ兵士たちが頭を下げていく。
そう、ここはこの国の中心部。
国王のいるお城。
ガチャガチャ剣をベルトに当てながら王宮へ向かった。