sleepy princess and arouse prince
「お姉さん、手加減する気ないわよ。坊や?」
「王妃隊は本気で相手するんだろう?」
「分かってるじゃない」
黒桜は特有の身軽さで、素早く攻撃をする。
一方、リュウは避けるのに必死で白梅を横に構える。
相手はマジだ。ひたすらこの繰り返しが続く。
「これで疲れたら駄目よ。辻車!」
黒桜は地に両手を着け、逆立ちをし両足を回転させた。
その回転の早さ、目が追い付けない。
「リュウ!!」
大声でアルルシスが叫ぶ。
俺は汗を握り締める。
近付いてくる辻車、リュウは目を閉じていた。
「なっ!?」