sleepy princess and arouse prince
大体、王族とか問題かよ!?
ブツブツと独り言を呟きながら城の倉庫に着いた。

薄暗く何が置いてあるのか分からなかった。
特に酷かったのはほこりだ。

後ろから人の足音。
ガチャッと銃を構える音も耳に入った。

このままじゃマズい。
見えない道具をやたら探し回り、あるものを見つけ出した。

「そこに居るのはわかってんだよ!!」

銃弾が鳴り響く。
同時に扉が開いた。

「どうした?」

エルフの後ろにいた兵士が問い掛ける。
口元を噛み、俺を睨むエルフ。

「白梅はこれのことだったのか‥」

そう、俺が見つけたのは白梅と彫ってある剣だ。
どうやら王族にとっては大事な宝みたいだ。
< 20 / 117 >

この作品をシェア

pagetop