sleepy princess and arouse prince
初めてこんな不安を味わった。
刻々と時は俺を焦らせるように経過していった。
白梅。
所謂、この世界の王子の名前。
それを授けられた自分はどうすればいい?
俺は舌打ちをしながら小屋の外を出た。
こつん、こつん、と背後から馬が駆け寄る音が静かに響いた。
「すみません」
控えめの口調。
後ろを振り返ると綺麗な青年が白馬に跨っていた。
「あんたは‥」
「エルビスと申します」
エルビス。
白色の靡く少し長い髪。
俺を上から見下ろす金色の瞳。
いかにも見た目からは王子とは言えないものだった。
だか、彼の腰には白梅と似た剣がぶら下がっていた。
刻々と時は俺を焦らせるように経過していった。
白梅。
所謂、この世界の王子の名前。
それを授けられた自分はどうすればいい?
俺は舌打ちをしながら小屋の外を出た。
こつん、こつん、と背後から馬が駆け寄る音が静かに響いた。
「すみません」
控えめの口調。
後ろを振り返ると綺麗な青年が白馬に跨っていた。
「あんたは‥」
「エルビスと申します」
エルビス。
白色の靡く少し長い髪。
俺を上から見下ろす金色の瞳。
いかにも見た目からは王子とは言えないものだった。
だか、彼の腰には白梅と似た剣がぶら下がっていた。