sleepy princess and arouse prince
「貴方も白梅ですね。でも服装からだと‥」
エルビスは俺の白梅をチラ見をして呟いた。
当たり前だ。
異世界の学校の制服なのだから。
エルビスはすらっと白馬から降り、俺を通り越して小屋の前に足を止める。
もしかして、こいつ‥
「同じ白梅は姫を先に手にするんだよ」
別人のように言い放っては、小屋のドアを開いた。
その言葉を聞いた俺は、黙ることしか出来なかった。
だが、俺の白梅と心臓が鼓動を高ねる。
白雪姫の目を覚ますには口付け。
そこは何故かは突っ込んではならない。
話の流れならエルビスが一番正しい。
けど‥
このもやもやと胸を握り絞められる感じはなんだ?
俺は慌てて小屋のドアを思いっきり開いた。
「白雪姫!!」
どうやら遅かったようだ‥
エルビスは棺桶に身を乗り出し、顔を近付けていた。
子人たちが俺の側に駆けつける。
「ご馳走さん、白雪姫」
エルビスは白雪姫の唇を指で沿っていた。