sleepy princess and arouse prince
「今すぐ王妃の所へ行くぞ。エルビスもだ」
白雪姫に頭を下げ、エルビスと共に外に駆け出した。
抵抗もなくエルビスは俺の後をついて行く。
ジャラジャラと白梅は音を立て、存在感を現す。
走りながら必死に息を吐く。
「リュウ、待って」
エルビスは白馬を急に止め、辺りを警戒した。
城に近い木々から不気味な程、鳥がざわめき飛んでいく。
ゾッと背から殺気を感じる。
目の前には王妃が立っていた。
「あなたたち、いい男ねぇ。こんにちは」
「どうも、王妃様」
黒いドレスに身を包み、白雪とは真逆の女性。
初めて直接見た。
とても耐えきれないくらいの圧迫感と恐怖。
そんな中、エルビスは王妃にひざまつく。
「あらエルビス公じゃない。何故こんなところに?」
「王に挨拶しに参りました。その途中です」
「そう。きっと喜ぶわ。ところであなたは?」
王妃はあの時とは全く別人で、穏やかな微笑みを浮かべていた。
どうやらあのエルフは王妃に一言も報告していないようだ。
だから俺の存在、覗いていたことも知らない。
少し安心したような、そんな気がした。
「おい、リュウ?」
エルビスは俺が返事をしない為か、声を掛けてくる。
白雪姫に頭を下げ、エルビスと共に外に駆け出した。
抵抗もなくエルビスは俺の後をついて行く。
ジャラジャラと白梅は音を立て、存在感を現す。
走りながら必死に息を吐く。
「リュウ、待って」
エルビスは白馬を急に止め、辺りを警戒した。
城に近い木々から不気味な程、鳥がざわめき飛んでいく。
ゾッと背から殺気を感じる。
目の前には王妃が立っていた。
「あなたたち、いい男ねぇ。こんにちは」
「どうも、王妃様」
黒いドレスに身を包み、白雪とは真逆の女性。
初めて直接見た。
とても耐えきれないくらいの圧迫感と恐怖。
そんな中、エルビスは王妃にひざまつく。
「あらエルビス公じゃない。何故こんなところに?」
「王に挨拶しに参りました。その途中です」
「そう。きっと喜ぶわ。ところであなたは?」
王妃はあの時とは全く別人で、穏やかな微笑みを浮かべていた。
どうやらあのエルフは王妃に一言も報告していないようだ。
だから俺の存在、覗いていたことも知らない。
少し安心したような、そんな気がした。
「おい、リュウ?」
エルビスは俺が返事をしない為か、声を掛けてくる。