sleepy princess and arouse prince

「お前、白雪知ってるんだろ?」

「知ってるけど?」

「姫は‥姫はどこにいる!?」

とても強い力で言葉をぶつけてくる。
知っているもなにも‥会ってしまったんだ。
この物語といい、世界に。

俺は悲しそうなエルフに言葉を掛けられなかった。
悲しいことは同じ。
白雪はこの世を去ろうとしているから。

しかし、エルフには色々と王妃の件で関係している。
兎に角、白梅について話を持ちかけてみた。

「あんた、王妃に知らせてないんだろ?コレ」

「‥あぁ。俺には必要ないからな」

「ふーん。一応、感謝はしておく。」

俺は一応、礼を言う。
その後、どうしても話が続かない。
こうゆうの奴、苦手。
すると、エルフがいきなり口を開いた。

「ところで姫の居場所は?」

「‥森だ。それ以上は教えない。じゃ‥」

時間もない。話はこれで終わりにしよう。と、自分の中で判断した。
俺は居場所を伝え、その場から去ろうとした。
だが、エルフがそれを許さない。
仕方ない。もう少しだけ待った。

「で、何?」

「姫は俺の妹なんだ。」

エルフは引き止めた俺に変なことを告げた。
妹‥絶対血統違うじゃねーか。
しかし、混乱している俺に容赦なく言い続けた。
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