sleepy princess and arouse prince
「血は繋がらないけど、従妹だし‥」

要するに養子とも言いたい。
妹だから心配するのもありだけど、
王妃が下した命令は知らないのか?
俺は疑問だらけで頭がいっぱいだ。
すると、前の方から足音が響く。

「よんでる。よんでる。」

奥から現れたのは幼い少女の姿。カナリア嬢だった。
俺はやむを得ずその場から立ち去った。
‥良かった。カナリア嬢が来てくれて。

「‥やっぱ白雪は…」


カナリア嬢の後に付いていくと、豪華な扉についた。
周りは暗く、さっきとは真逆な景色だ。
扉を開くとそこは、本に登場してくるような王宮だった。

「リュウ!?」

「エルビス‥」

そこにはエルビスがおり、一人浮いている人もいた。
もしかして‥

「ようこそ、おいでなさいました。私が国王です。」

この人が国王!?
見た目は若くて格好良い系だった。
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