sleepy princess and arouse prince
深夜、午前二時のことだった。
珍しく寝付きが悪く、シングルベッドの上で何度もゴロゴロ回る。
いつしか目は完全に目を覚ましていた。
一方、家族は静かに寝ていた。
特に兄弟なんて居ない、静かな少人数家族。
俺は暇つぶしがてらにあの本を開く。
字がぎっしりの小説タイプ。
やはり慣れない。
しかし、目はそれを追う。
いつしか何度もページを捲っていた。