sleepy princess and arouse prince
アルルシスが白雪を呼ぶ。
カイトは何も発さない暴れる白雪を支えるのに限界がきていた。
そのせいか敬語がタメ口になっていた。
俺はカイトに言われて白梅を収めた。
それと同時にヴェルトが俺からどいた。
「お姉様!お姉様は?」
「‥大丈夫だ。まさか白梅に反応するとは。」
白雪は白梅が収まると、気が抜けるように静まった。
だが、また暴れたら大変なことになるだろう。
俺はエルビスに手を引かれ、カイトたちのところに歩いた。
すると、閃いたかのようにカイトが口を開いた。
「…今の状態じゃまともに戦えません。皆さん私に掴まって。」
「‥わ、分かった。」
エルビスは俺をカイトに掴ませ、自分も服を掴んだ。
前も見たように黒い革の手袋を取り、地に手のひらを付ける。
そして呪文を淡々と口ずさむ。
だが、アルルシスは紋章内にいなかった。
「アルルシス!!」
喉の奥から彼女を呼んだ。
むしろ叫んだと言ってもいい。
血が垂れていくリズムと同じように優しく微笑む彼女が目の前にいた。
「大丈夫よ。私は蜘蛛師なんだから。」
その一言を残して視界全体が白くなった。
カイトは何も発さない暴れる白雪を支えるのに限界がきていた。
そのせいか敬語がタメ口になっていた。
俺はカイトに言われて白梅を収めた。
それと同時にヴェルトが俺からどいた。
「お姉様!お姉様は?」
「‥大丈夫だ。まさか白梅に反応するとは。」
白雪は白梅が収まると、気が抜けるように静まった。
だが、また暴れたら大変なことになるだろう。
俺はエルビスに手を引かれ、カイトたちのところに歩いた。
すると、閃いたかのようにカイトが口を開いた。
「…今の状態じゃまともに戦えません。皆さん私に掴まって。」
「‥わ、分かった。」
エルビスは俺をカイトに掴ませ、自分も服を掴んだ。
前も見たように黒い革の手袋を取り、地に手のひらを付ける。
そして呪文を淡々と口ずさむ。
だが、アルルシスは紋章内にいなかった。
「アルルシス!!」
喉の奥から彼女を呼んだ。
むしろ叫んだと言ってもいい。
血が垂れていくリズムと同じように優しく微笑む彼女が目の前にいた。
「大丈夫よ。私は蜘蛛師なんだから。」
その一言を残して視界全体が白くなった。