sleepy princess and arouse prince
見た目ではっきり分かった。
足全体に毒が廻っている。
それも白雪に似た、魔女の毒。
アルルシスが諦めるのも分かる。
魔術じゃどうにもならない‥。
俺はそっと外した布の切れ端を巻きなおした。
「でも諦めんなよ。まだ一人居るだろう?師匠が。」
「リュウ?」
「ちょっと待っててくれ。今呼んでくる!」
不思議そうに彼女は部屋を出て行く俺を見つめた。
静かな廊下を走って走って、どこに居るかも知らないのに。
一つ一つ部屋を覗いていった。
「カイト!」
「どうしたんですか?ちょっ…!!」
何も告げず、ロビーにいた彼の手を引っ張って連れて行った。
急がないとアルルシスも白雪と同じになってしまう。
そんなの嫌だ。
息を切らしながら、やっとのことで部屋に着いた。
「アルルシス、連れてきたよ。」
「‥無事だったんですね、アルルシス。」
「師匠…!」
アルルシスはソファーの上に座っていて、カイトの姿を見た途端、涙を流し始めた。
突然のことに驚くが、俺は淡々と説明をした。
早くしなければ全身に廻る。
「もし私でも不可能だったら、医者を呼びます。」
彼はそう言い残して、治療に入った。
言われてみれば医者がいた。
足全体に毒が廻っている。
それも白雪に似た、魔女の毒。
アルルシスが諦めるのも分かる。
魔術じゃどうにもならない‥。
俺はそっと外した布の切れ端を巻きなおした。
「でも諦めんなよ。まだ一人居るだろう?師匠が。」
「リュウ?」
「ちょっと待っててくれ。今呼んでくる!」
不思議そうに彼女は部屋を出て行く俺を見つめた。
静かな廊下を走って走って、どこに居るかも知らないのに。
一つ一つ部屋を覗いていった。
「カイト!」
「どうしたんですか?ちょっ…!!」
何も告げず、ロビーにいた彼の手を引っ張って連れて行った。
急がないとアルルシスも白雪と同じになってしまう。
そんなの嫌だ。
息を切らしながら、やっとのことで部屋に着いた。
「アルルシス、連れてきたよ。」
「‥無事だったんですね、アルルシス。」
「師匠…!」
アルルシスはソファーの上に座っていて、カイトの姿を見た途端、涙を流し始めた。
突然のことに驚くが、俺は淡々と説明をした。
早くしなければ全身に廻る。
「もし私でも不可能だったら、医者を呼びます。」
彼はそう言い残して、治療に入った。
言われてみれば医者がいた。