sleepy princess and arouse prince
「私もごめんね…ごめんなさい」
「…アルルシス」
お互い謝り続けた。
その中、俺たちは少しだけ居づらくて息を殺していた。
苦手だ、こういう雰囲気。
俺は立ち上がり身を整え、目標を口にする。
俺達の目標、白雪姫を助けること。
だが、ラサレナはあまり乗る気がないみたいだ。
首を傾げながら煙草の煙を昇らせる。
興味があるのはクアフェリネのみ。
力など貸す気は最初はなかった。
けど、
「ま、義姉さんには色々お世話になってるし、別にいいよ。」
「有難う、ラサレナ。」
と、あっさり了承した。
隣にいるアルルシスは礼を言って、悲しい表情を消し、笑っていた。
すると、エルビスは少しキレ気味のようすで舌打ちをした。
「俺は嫌だね、敵とは組みたくない」
始まった。エルビスの文句が。
カイトの時も同様、こんなことがあった。
だが、何故かアルルシスはなかった。
よく分からない奴だ。
「どうしてよ!ラサレナは私たちを助けてくれたじゃない!!」
「それは‥別!兎に角、認めない!!」
まるで、娘さんを僕にくだ…駄目だ!!お前なんかにやらん!みたいな会話になってるぞ。
少しだけほっとこう。カイトと同意した。