sleepy princess and arouse prince
その頃、白色を保った洋風の城では王妃が高笑いをしていた。
「ジキル、ハイド、白雪姫を部屋に連れて行きなさい」
「「はい、王妃様」」
私は龍さん達から離れて何時間経つだろうか?
ろくに水も与えられず、扱いはお母様が来た時以来より酷くなっていた。
ジキルとハイドは私より幼い女の子と男の子。
双子で服は同じ、色はジキルが白でハイドは黒。
彼女たちはお母様の家来だ。
二人に連れられてある豪華な部屋に入った。
「「王妃様が許可するまで眠って」」
ジキルとハイドはそう言って鍵を閉めた。
残された私は窓を見つめた。
窓に映る森が私を期待させる。