sleepy princess and arouse prince
「嘘…でしょ?」
白い城のある部屋で、お母様の家来から伝えられた。
王子たちは消滅した、と。
聞いた直後、震えが止まらなかった。
不安で不安で、龍さんが殺されたかもしれない。
窓から離れなれなくて、慌てて外を見上げた。
静かに生い茂った森。
人なんて見れるほど隙間なんてなかった。
どうか無事を祈るしか私には出来ない。
すると、
「あら白雪姫、何か見えるのかしら?」
お母様が姿を現した。
私はとっさにお母様の前と向かい、訴えた。
「お母様!!あの方々は関係ないわ!なんで酷いことを…!」
「私はお前が居なければいいんだよ。もう誰にも邪魔をさせない。」
と、答えてお母様は私に平手打ちした。
その衝撃で私は床に倒れ込んだ。
段々とお母様は私に近付いてくる。
片手にはガラスで出来た剣。
私は助けなど求められずにいた。
その時、首にぶら下がっていたクアフェリネが輝きを放った。
「なんて光だ!!くっ…!!!」
お母様は片手に握っていた剣を床に落とした。
家来たちは私を押さえつけ、クアフェリネに触れようとした。
だが、私の周りは粉雪が舞い始めた。
「体が凍る…あぁぁ!!」
カチカチと音を奏で始める粉雪。