【BL】それは磁石のように…
「あーあ。もういいや。和希、体はどう?」
「……大丈夫だ。」
「晩ご飯も俺が作ってあげるよ。何が食いたい?」
「………シチュー」
「OK!任せとけ!ちょっと買い出し行ってくる。」
裕真はジャケットを羽織り、外へ出掛けていった。
俺は人より愛情表現が苦手だ。
そんな俺をアイツは好きだと言った。
――たくさんの愛情をくれるお前に、俺は何を返せるだろうか?
知ってるか、裕真?
俺はいつもお前のこと考えてんだぜ。
でもこれは、言わないでおこう。
俺の恋人は、実にかわいい奴だ。