【BL】それは磁石のように…
俺はかき氷を、和希はフライドポテトを片手に校内を回る。
「和希、一口ちょうだい」
口を開けると温かいポテトが放り込まれる。
「旨い!かき氷食う?」
「……じゃあ一口。」
和希は少し屈んで、俺の差し出したスプーンからかき氷を口に含んだ。
「………冷たい。」
「そりゃ氷だもん。俺、ブルーハワイが一番好き。和希は?」
「……レモンかな。」
レモンか……
和希っぽいな。
「……裕真、あれ」
「何?」
和希が指した方へ目をやる。
それは壁に貼られたポスターだった。