恋涙~恋には涙が付き物~
私は食堂を後にし、階段を上って屋上へ向かった。



ここは私のお気に入りの場所。


一つは風が心地いいから。


二つ目は私の大好きな海が眺められるから。


屋上はあまり人の気配もないし、本を読むのには最適な場所。



たまに敦也が昼寝しに来るけど。



ちなみに学校はある。

寮の建物のすぐ隣の建物がその校舎なのだが、授業は10時からだから


毎朝8時に起きて、8時半に朝食を食べ終わる私には、1時間半もの

余裕ができる。



先に校舎に行っててもいいのだが、教室は授業開始10分前にならないと開かないし


かと言って一階のロビーで本を読んでも、どんどん人がやってきて騒がしくなるから

とても集中できやしない。


だから私はいつも、授業開始15分前に屋上を後にするのだ。
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