好きだと言えなくて
「マジか~!!」
「やっぱり付き合ってるんだ!」
「いやーっっ!高岸くん!」
手を繋いだまま一緒に登校したあたし達に聞こえてきたそんな声。
真っ赤になってるあたしとは違って、ものすごくニコニコした顔の俊ちゃん。
「ねぇ俊ちゃん、恥ずかしくないの?」
そう聞いたあたしの耳元で俊ちゃんが囁いた。
「春乃が俺のもんだって、ずっと見せつけたかったから・・・なんなら、ここでキスするか?」
「もう!俊ちゃんってば!」
「ははっ!ウソウソ!」