好きだと言えなくて
「一緒に帰ろう?」
いつかと同じセリフの春乃。
「もう、断んないからな!っつうか、一緒にしか帰らせねぇから!」
そう言って春乃から傘を借りて、傘を広げる。
その傘は、ついこの間まで俺の部屋のクローゼットに眠っていた傘だった。
「春乃・・・これからも、ずっと一緒だからな・・・」
「うん・・・」
「春乃・・・愛してる・・・」
「あたしも・・・///」
そう言って、傘で隠してキスをした俺たち。
ずっとずっと、一緒だからな・・・
END