好きだと言えなくて
俊介side
「ちょっと~、俊介~!あんた毎日ゴロゴロ何してんのよ?彼女とデートでもしてきたら?それとも、もしかして、彼女に振られたの~?」
あ~!うるせぇ!ホント姉貴って、おせっかいだよな!
「姉貴こそ、彼氏とどっか行ってこいよ!」
「健太、今実家帰ってるんだもん!そうだ!俊介、今日の夏祭り、あたしに付き合ってよ!」
「え?!なんで俺が?!」
「いいから、いいから!わたあめでも買ってあげるから!」
「なんだよ!俺はガキじゃねぇ!」
っつうわけで、俺は今、姉貴と一緒に夏祭りに来ている。
ホントは、春乃を誘うつもりでいたんだよな・・・
俺、やっぱバカだろ・・・
そう思いながら歩いていると、向こうから歩いてくる春乃の姿が見えた。