好きだと言えなくて
俊介side
やべぇ・・・頭がガンガンする・・・
昨日雨に濡れたせいか、風邪をひいてしまったらしい俺は、朝から38度を超える熱が出ていた。
執事なんてしたくなかったから、本当は休むいい口実が出来たところなんだけど、どうしても学校に行かなきゃならない理由が出来たんだ。
それは1時間前のこと・・・
ビリビリ・・・
なんだよ!こんな朝からメールなんて!
そのメールはクラスの高橋からのメール。
「高岸、絶対来いよ!隣のクラスは、田中さんを使って客寄せするらしいからな!お前が来なきゃ、俺らのクラス勝てねぇんだからな!」
は?春乃を使って客寄せってなんだよ!
「田中を使って客寄せって何だよ?」
そうメールすると、高橋からのメールにはとんでもないことが書いてあった。
「クラスのマドンナ田中春乃ちゃんがあなたをご案内!春乃ちゃんと話すチャンスは今しかない!とか書いたチラシを配るって・・・」
何だよそれ!そんなことしたら、春乃に言い寄ってくる男がわんさかいんだろ!
そんなこと、絶対させねぇし!
「絶対行くから!」
だから、絶対行かなきゃなんねぇんだよ!