好きだと言えなくて

何とか学校に着いた俺。
教室へ向かう時に、春乃のクラスの貼り紙を見た。
そこには、高橋からのメールと同じことが書かれていた。

なんだよ、これ!
絶対、こんなことさせねぇ!
俺が執事喫茶の中から出させねぇから!

そう思っていたのに・・・
教室に着いた途端、俺はめまいを起こしてしまった。

「高岸!」

高橋が俺を支える。

「何だよお前!熱があんじゃねぇの?」

「何?!高岸が熱?!」

何人かが俺に触る。
それを振りほどく力も、俺にはもう残ってなかった。

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