好きだと言えなくて

「なんでこんなことになったんだよ!」

その声に答えた俺。

「昨日、ちょっと雨に濡れちまって・・・」

「これじゃダメだ・・・高岸、お前、今日は休め!」

「いや・・・俺、大丈夫だし・・・」

「大丈夫じゃねぇし!帰れ!」

担任からも説得された俺は、まだ歩ける間に帰るよう言われて、仕方なく帰ることにした。

春乃・・・大丈夫か・・・
俺が守ってやりたかったのに・・・
情けねぇ・・・
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