好きだと言えなくて

俊介side


「ん・・・・・・」

どれぐらい寝てたんだろう・・・
目を覚ました時には、部屋の中は薄暗かった。

今何時だ?

そう思って時間を見ようとした俺は、手がすべって目覚まし時計を落としてしまった。

くそっ・・・

起き上がって時計を拾い、部屋の電気をつけようとしたその時、急に部屋が明るくなった。

「起きた?」

姉貴が電気をつけてくれたんだな。

「あぁ・・・」

と答えた俺に、姉貴はとんでもないことを告げた。

「下に春乃ちゃんが来てるよ♪」




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