好きだと言えなくて
「はぁ・・・はぁ・・・」
冷えピタを替えて、俊ちゃんの熱い頬に触れたあたし。
俊ちゃん、苦しそう・・・
ごめんね・・・あたしのせいだよね・・・
俊ちゃんの代わりに、あたしが熱出せば良かった・・・
俊ちゃんの苦しみが、あたしに移ればいいのに・・・
そう思ったら、涙が止まらなくなったあたし。
ベッドの端に顔を伏せて声を押し殺して泣いていると、繋がれていた俊ちゃんの手が離れて、その手に頭を撫でられた。
「春乃・・・泣くなよ・・・」
「俊ちゃん!ごめんなさい・・・起こしちゃった・・・」
「いや・・・もうかなりマシになってきたから。それより春乃、泣くなよ・・・」