好きだと言えなくて
「あたし、そばについてるから・・・今日は由紀ちゃんの家に泊まってることになってるから・・・//」
真っ赤な顔の春乃。
おいおい!そんなの、誘ってるようにしか普通は思わないぞ?!
「それって、俺のこと誘ってんの?」
そうわざと言った俺に春乃は慌てて違うと言った。
「ははっ!冗談だって!」
そう言った俺に、真面目な顔をした春乃は、
「ホント、あたし心配だから・・・ね?」
と言って、上目遣いで俺を見つめた。
「うん・・・わかった・・・春乃、どこにも行くなよ・・・」
「どこにも行かないよ・・・」
その春乃の言葉に、すごく癒された俺は、ベッドに入って春乃の手を握ったまま眠ったんだ。