好きだと言えなくて

そう俺がいい雰囲気を作っていたのに、春乃は急に真面目な顔になって聞いてきた。

「っていうか、俊ちゃん、もう大丈夫なの?!」

そう言って俺のおでこに手を当てた春乃。
春乃が何かを言いかけたけど、俺はその手を掴んで、そのまま春乃を抱きしめた。

「春乃・・・ありがとう・・・もうすっかり良くなったみたいだ。春乃がそばにいてくれたからだよ。」

そう言って、昨日とは違う甘いキスを春乃に落とす。
そのキスに真っ赤な顔で応える春乃がかわいくて、俺は何度も何度も春乃にキスを落とした。

春乃・・・好きだ・・・
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