好きだと言えなくて

その時・・・

ニャオン!

その声に、唇を離した俊ちゃん。

「ミー助♪」

俊ちゃんの顔を見るのが恥ずかしくて、ミー助を抱いたあたし。

「ミー助♪ホント良かったね!いい人に拾われて!俊ちゃんと毎日一緒にいられるなんて、ホント羨ましいぞ~!!」

そう言いながらミー助とじゃれていると、急に俊ちゃんがミー助をあたしの元から奪って部屋の外に追い出した。
そしてぎゅっとあたしを抱きしめた。
俊ちゃんの腕の中からそっと見上げると、何だか不機嫌な顔の俊ちゃん。

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