好きだと言えなくて

ガチャ・・・

「あっ!ごめ~ん!邪魔しちゃった♪」

「な、何だよ姉貴!ノックぐらいしろよな!」

「ちょっと借りたいCDがあったから・・・あ、これこれ!じゃあ、お邪魔虫は退散するわ!もう邪魔しに来ないから♪ごゆっくり~♪」

そう言って出て行ったお姉さん。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

しばらく黙ってたあたし達。
最初に口を開いたのは俊ちゃん。

「ごめんな・・・春乃・・・」

「ううん・・・」

「これからもずっと一緒だしな・・・焦ることないか!」

そう言って俊ちゃんは、あたしを抱きしめてくれた。

「うん・・・」



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