好きだと言えなくて

「春乃・・・ごめんな・・・俺、春乃を泣かせるつもりなんてなかったんだ。ごめんな・・・俺、サイテーだな・・・」

春乃を抱きしめてそう言った俺に、春乃が言った。

「ううん・・・あたしが悪いの・・・黒川さんの時もそうだったのに・・・ちゃんと嫌だって言わなかったから・・・でも、怖いの・・・こんなこと言ったら、こんなことしたら俊ちゃんに嫌われるんじゃないかって・・・あたし・・・俊ちゃんに嫌われたくないの・・・」

春乃・・・

「嫌いになんかなるわけないだろ?俺の方が先に春乃に惚れたんだよ?俺の方が春乃のことを想ってるんだから・・・」

「俊ちゃん・・・ありがとう・・・大好き・・・」

そう言って上目遣いで俺を見る春乃。
ヤバイ・・・俺・・・

「だからさぁ・・・春乃のその顔、反則・・・かわい過ぎるから・・・俺、もう我慢出来ねぇかも・・・」

そう言って、何かを言いかけた春乃の唇を塞ぐ。
甘いキスを落とすと、力が抜けて俺にもたれかかる春乃。

ヤバイ・・・止まんねぇ・・・

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