正しい殺人事件

「は、はい…」

「泥棒!どこで、盗ったの?」

ひどいわい。
疑わしきは罰せずだろう…?

「落とし物の所で…。私のと同じだったんで…」

「本当かしら?」

先輩怖いっす!!

「あ、あの…せ、先輩。その…」

少年、なんだ?助けてくれるのか?!
というか、今何か紙切れ隠さなかったか?

「すいませんっした!!」

赤い顔をして、駆け出す少年。見送る私。

なんか、青春っぽくね?
じゃなくて!!

「助手A、B!!容疑者確保!!」

「えー、私やだぁ。奈々ちゃんの助手じゃないしー」

ノリが悪いぞ、B江。
ノリは大事だぞ!!

「A子!頼む!!」

< 22 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop