正しい殺人事件
「知らねぇよ!財布なんか!てか、なんだよ。てめぇ、まじキモいんだけど」
「本当に?」
ずいっと顔を少年に近づけて言った。
「しらない。俺は、・・・おまえの財布なんか知らない」
おまえ、ね。厳密に言えば、僕は奈々ちゃんではないんだけどね。
この体の持ち主の所有物、って意味では当たっているのかな。
「ねえ、腹黒女王様。奈々ちゃんの財布を、君が、今日、最後に見たのはいつかな。」
「え、あ~そういえば。お昼休みに奈々から100円徴収したわ。見てたの?」
「見てはいないよ。視覚は共有していないからね」
「本当に?」
ずいっと顔を少年に近づけて言った。
「しらない。俺は、・・・おまえの財布なんか知らない」
おまえ、ね。厳密に言えば、僕は奈々ちゃんではないんだけどね。
この体の持ち主の所有物、って意味では当たっているのかな。
「ねえ、腹黒女王様。奈々ちゃんの財布を、君が、今日、最後に見たのはいつかな。」
「え、あ~そういえば。お昼休みに奈々から100円徴収したわ。見てたの?」
「見てはいないよ。視覚は共有していないからね」