正しい殺人事件

「あぁ、ストーカー君なのねー」
女王様の辛辣なお言葉。

「そういえば、先輩の財布知ってたしな」
仁王立ち少女のつぶやき。



怒りのせいだろうか。プルプルと、先輩が震えている。
「…っこの、変態!!」

「はい、先輩!一生ついて行きます!!」

「恥ずかしいとは思わないの!?」

「はい、先輩!」

「今後、私にかかわらないでくれる!?」

「嫌です!一生ついて行きますから!!」

嫌悪した顔の先輩と
嬉々とした顔の少年。

侮蔑の視線すらも嬉しそうに一身に浴びている。


三人は、思った。

関わってはいけない人種の方だ。
< 38 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop