正しい殺人事件
「あぁ、ストーカー君なのねー」
女王様の辛辣なお言葉。
「そういえば、先輩の財布知ってたしな」
仁王立ち少女のつぶやき。
怒りのせいだろうか。プルプルと、先輩が震えている。
「…っこの、変態!!」
「はい、先輩!一生ついて行きます!!」
「恥ずかしいとは思わないの!?」
「はい、先輩!」
「今後、私にかかわらないでくれる!?」
「嫌です!一生ついて行きますから!!」
嫌悪した顔の先輩と
嬉々とした顔の少年。
侮蔑の視線すらも嬉しそうに一身に浴びている。
三人は、思った。
関わってはいけない人種の方だ。