大好きな君へ




君はそんな僕に再び微笑んだ



君の顔にはあの日はなかった沢山の皺が



けれどその皺一本一本が
君の人生の長さを物語っていて
僕は何だか嬉しくなったんだ



長かったけれど待ったかいがあった



そして君もまたそうだろう



僕は皺クチャの彼女の手をとった



すると若かったはずの僕の手にも皺が刻まれていく



そして結局は大好きじゃなくて



あの日と同じ台詞を口にしていた





「僕に付いてきてくれるかい?」






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