桜姫
「桜羅さん、似合ってますよ」
満足そうな顔をしている桜羅に微笑みながら沖田が言う。
『………眠い。飽きた』
「いやいや、おかしいでしょう。
貴方が暇だと言うので巡察来たのに…」
『………でも飽きた』
桜羅は頑固だ。
「………じゃぁ、1人で屯所に帰りますか?」
沖田は意地の悪そうな顔で桜羅の顔を覗き込んだ。
………
『…巡察する』
「クスクス……はいはい。」
沖田は面白そうに笑ながら足を進めた。