桜姫
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暗い夜中だと言うのに灯りを一切付けずに酒を飲んでいる者が居た。
「ーーー主、“舞桜の神”を見つけいたしました」
「…………何処にいる」
上から静かに降りて来て主と言う男に報告をする。
「新選組です」
「何だ、その様な野蛮な遊びをしておるとこにおるのか」
「はい」
「…………くだらん」
パキッと音を立ててヒビの入ったお猪口を壁に投げつける。
パリンと音を立てて割れたお猪口の跳ね返ってきた一欠片を取ると、ソレを握りつぶす。
鮮血が手から流れる中、パッと破片を離す。
すると、その傷は時間を少しかけて癒えていった。
「…………もっと濃い血筋を」
男は不気味に微笑んだ。