桜姫
「貴女どこの者ですか?」
『…………』
「まさか、長州の者ですか?」
『………』
「あー、でも、違うって言ってましたし…
んー。でも、町の者ってかんじもしませんしねぇ。」
この人黙れないのかな。
イラっとします。
あ、敬語移ったじゃねぇか。
『好い加減黙ってもらえますか』
「え。あ、はい。」
そして、部屋に連れて来られた。
そこには、険しい顔した男と、優しい心配そうな顔した男。
……めんどくさいことにまきこまれた…
はぁ。と小さくため息を漏らす。