桜姫
「………座れ」
その言葉に、連れて来た男は座る。
私も静かに座る。
「………好い加減顔みせたらどうだ。」
ずっと俯き加減で居たものだから、素顔を見れなくてイライラしているのだろう。
『………何の用』
私はスパッと無視して、男等に話しかける。
「てんめぇ……「歳!いやぁ、怪我があんなに酷かったのに、よく治ったね!」
優しい心配そうな顔してた人が喋り掛けて来る。
『……此処は壬生浪士組だろう。』
「……え。あ、そうだよ?」
……じゃぁ……
『殺すのか。』
「……‼」
その部屋に居た全員が驚きながら、緊張を走らせる。