桜姫
「………」
『…口程にもないな』
ハッと鼻で笑う少年は、木刀をスッと下げる。
鼻で笑われたことに恥じ入り、唇を噛み締める土方。
「ぅわぁ、うわぁ、貴方強いんですね!」
さっきとは打って変わって目を輝かして顔を覗き込んで来る茶髪。
「僕とも勝負して下さい!」
『………はぁ……ぃぃょ…』
その返答に沖田は満足し、土方に話しかける。
「土方さーん。審判お願いしまーす(^人^)」
その言葉に、まだ俯いている土方は、黙って俯いたまま立ち上がり、2人の間に立つ。
いつのまにか木刀を手にして居た沖田に少し関心する。