桜姫
その光景に唖然とする隊士達。
『……こんなものか…』
ボソッと呟いた少年の言葉は皆の耳には届かなかった。
「………すごいねぇ‼君‼」
パチパチと拍手をする優しい顔の男は目尻に涙を溜めていた。
……何だコイツ。
「おい。」
『……』
「無視か、こら」
黒髪ポニーテールは何か言っていたが、何か気に入らないから無視ってやった。
「来い。」
その言葉に、ニコニコと茶髪が反応して、後を着いて行く。
……私も行かなきゃいけねぇのか。
はぁ、、
とため息付きながら、三人の後を追う。