桜姫
『……あぁ、そういえば壬生浪士組は女子禁止だったか。それはまずいな。んじゃ、私は行く…「待て、お前なら女顔で通るだろう。」
「あぁ、君の顔は女っぽいが、綺麗系だから通るだろう。」
土方に言葉を遮られ、少し不愉快な顔をする桜羅に、追い討ちをかける様に斎藤が続ける。
「……いっその事いっちゃえばいいじゃないですか。」
沖田の問題発言は、見事にスルーされた。
『……言った方が早いだろうがな。』
桜羅の一言で、皆黙り込む。
……こいつらって単純なのか。
「……色々大変だと思うが…『いざとなったら斬り捨てる』
真顔でそんな事言う桜羅に、苦笑いを浮かべながら、幹部等に目を向ける。
「……何かあったら全力で守れ。」
「「「「「はーい(はい)」」」」」
土方は沖田の伸ばし棒に青筋を立てながら、私に目を向ける。