桜姫
「部屋だが、総司の隣が確か空き部屋だ。そこを使え。あと、何年も使ってないはずだから、埃が……だと思うから掃除しておけ。」
『ん。』
私は適当に返事をして、立ち上がる。
「総司。」
その様子を見て、土方は沖田に視線を移す。
「はいはい。ったく土方さんは人使い荒いなぁ…行きましょうか♪桜羅さん」
『…………』
返事をしなかったが、目が合ったので、部屋までの道を行く。
何も喋らず、沈黙が流れていたが、2人はその沈黙が緩やかで、嫌いでは無かった。
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「此処ですよ♪」
『どぅも……』
部屋に連れて来られたが、本当に埃だらけ。
はぁ…と小さく溜息を吐いて部屋に入る。